栄養療法への思い
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栄養療法への思い
出産をめぐる現在の状況
大阪・豊中市の直原ウィメンズクリニックのコンセプトは、乳幼児期、思春期、妊娠・出産期、更年期、高齢期、老年期と女性の一生を診させていただくというものです。
そうしたコンセプトのもと、当クリニックには産科があるので分娩を取り扱っておりますが、今、出産に対して不安を抱えていらっしゃる方がとても多いと感じております。
出産年齢の高齢化、またテレビや雑誌、インターネットなどで溢れかえる不確かな情報などを背景にそうした不安が生じているのだと考えられますが、これは医療者側もそうで、「母子ともに元気な状態で出産を終えなければいけない」というプレッシャーを常に受けています。
このように、今、出産をめぐる状況はとても窮屈なものになってしまっていますが、本来、出産はそういうものではないはずです。
妊婦様やそれを取り巻く状況、そして私たち医療者側により全体的に出産を窮屈なものにしてしまっているのではないでしょうか。
そうした状況の中、医療者側は出産に対して過度に構えるようになってしまっていて、超音波検査(エコー検査)や染色体検査などで赤ちゃんに異常がないか必死になって調べるだけでなく、問題なく出産を終えるために早くから帝王切開を提案する傾向が強まっています。
現在、帝王切開の率はどんどん高まっており、日本で20%程度、アメリカで30%程度とされています。
本当の出産とは何か?
こうして出産をめぐる状況が変化する中で、「本当の出産とは何か?」ということを考えざる得なくなり、導き出した1つの答えが「出産というのは本来、自然なもの」というものです。
かつて人類は医療なしで出産を行ってきたわけで、もちろんそこにリスクはあったでしょうが、出産のすべてを医療がカバーできるわけではなく、安心・安全に、そして本来の姿で出産を迎えていただくためには、やはり妊婦様の健康状態が大事だと思い至ったのです。
本来、人間には「産む力」も「治す力」も備わっているのですが、ただ、そのために必要な健康度がとても低下してしまっていて、今のような状況が作り上げられてしまっているわけなのです。
これは妊婦様に限った話ではありません。
思春期の方や更年期の方にもあてはまる話で、食生活や生活習慣の乱れなどの影響により、健康度がすごく下がってしまっていて、本来、備わっているはずの「治す力」が発揮されにくい状況にあると言えます。
妊娠・出産を例にお話しいたしましたが、妊婦様に限らずすべての女性、そしてすべての男性に言えるのが、今の食生活や生活習慣の乱れを少し整えるだけで、人間の体に本来備わっている「治す力」を取り戻すことは可能だということです。
そのためのお手伝いをするのが栄養療法で、様々な方法により必要十分な栄養素を補うことで、自然治癒力を高めて病気を治したり、病気になりにくい体を作り上げたりします。
栄養療法の目的は自然治癒力を高めること
海外では「オーソモレキュラー」と言われ、分子栄養学と呼ばれることもある栄養療法の目的は、人間の体が本来持っている自然治癒力を高めることです。
普段の食事で必要十分な栄養素が得られれば良いのですが、現在、食品に含まれる栄養素の減少、加工食品の氾濫などの要因からそれは難しい状況にあります。
であれば、点滴療法や注射療法、サプリメントなどを上手く活用して不足している栄養素を補おうというのが、栄養療法の考え方です。
ただし、栄養療法はあくまで「1つの方法」です。
サプリメント、プラセンタ、ビタミンC点滴、グルタチオン注射・マイヤーズカクテルなどの足りない栄養素を補う栄養療法を「プラスの治療」とするなら、オゾン療法、漢方療法、バイオレゾナンスなどの体内に蓄積された悪いものをデトックスする治療を「マイナスの治療」と位置づけていて、これらプラスの治療とマイナスの治療によりトータルに健康状態を整えていくことが重要となります。