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- 服薬中の方の注意点(医薬品との相互作用)
栄養素と医薬品の相互作用とは
栄養療法を行う際に特に重要なのが、現在服用している医薬品との関係です。栄養素と薬は体内で同じ代謝経路や酵素系を共有していることがあり、互いの作用に影響を及ぼすことがあります。
たとえば、抗凝固薬(ワーファリン)を服用している場合、ビタミンKの摂取量が血液凝固機能に影響を与える可能性があります。また、鉄やカルシウム、マグネシウムは一部の抗生物質や甲状腺ホルモン薬の吸収を妨げることが知られています。さらに、グレープフルーツは特定の薬剤の代謝を阻害することがあります。
栄養療法は「自然な方法」であっても、薬と併用する以上、医学的視点での管理が不可欠です。
薬の長期服用が招く栄養不足
医薬品の中には、長期使用によって栄養素の吸収や代謝に影響を与えるものがあります。
例えば以下のようなものがあります。
- 胃酸分泌抑制薬 → ビタミンB12・鉄の吸収低下
- 利尿剤 → マグネシウム・カリウムの排出増加
- 経口避妊薬 → ビタミンB群・亜鉛の消耗
- 糖尿病治療薬の一部 → ビタミンB12低下
など
このように、薬が間接的に栄養不足を引き起こすことがあります。栄養療法では、単に不足を補うだけでなく、「なぜ不足しているのか」という背景も重視します。
安全に併用するための考え方
栄養療法を安全に行うためには、現在服用しているすべての薬・サプリメントを医師に伝えることが重要です。自己判断で中止・変更することは危険です。
当院では服薬内容を確認した上で、相互作用を考慮しながら安全な栄養補給計画を立てています。必要に応じて主治医との連携も行います。
服薬中の方にも安心して栄養療法を受けていただけるよう、丁寧な確認と安全管理を徹底しておりますので、お薬を服用されている方や併用に不安がある方も、ぜひお気軽にご相談ください。
